インフルエンザ②(検査はいつする?休む期間は?その他)
インフルエンザ検査について
タイミングが早いと(インフルエンザでも)検査陽性にならない
ということは多くの人が知っていると思います。病院によって、検査で陽性になるには発症後6時間必要・12時間必要・24時間必要と、様々だと思います。
【問題】インフルエンザ発症後迅速検査で陽性反応が出るようになるのは、6時間後・12時間後・24時間後のうち、どれだと思いますか?
答えは、・・・
どれも正しいし、正しくないです。
どういうことかというと、まず、検査でどうなったら陽性になるのかを知っていれば簡単です。
前回のインフルエンザ①https://www.sono-cl.com/column/348/
で説明した通り、インフルエンザは体内で大量に増殖します。体内のインフルエンザの量がある程度多くなったら陽性になり、初期のまだ量が少ない時は陽性にならないのです。
発症後の、体内の増殖したインフルエンザの数には当然個人差があります。多く増殖していれば6時間でも陽性になるし、それほど多くなければ6時間では陽性にならず陰性になるのです。24時間経てばほとんど陽性になりますが、もしインフルエンザの薬を使う場合は、発症後早ければ早いほど良いので、検査は早い方が良いと思います。
以上をまとめると、
インフルエンザの迅速検査は、早すぎると体内のインフルエンザウイルスの数がまだそれほど多くないため陰性になりやすい。
どれ位体内でインフルエンザウイルスが増えたかは個人差もあるので、発症後何時間で陽性になるのか?、に対する正確な答えはない、ということになります。
インフルエンザにかかった場合、どれ位休む必要があるか?
大人の場合で説明します。
皆さんが医師から言われるのは次のような内容だと思います。
「解熱して2日間、かつ発症後5日間の両方を満たしていればOK」
この表現で分かりにくいと思った人は多いのではないでしょうか?
具体例をいえば簡単に分かると思いますので、次の①~⑤を参考にしてください。
解熱した日から2日を足して考えます。
①1日で解熱した場合
2日足すと3日になります。3日目まで休んで4日目に外出していい?
→駄目です。
3日目は解熱後2日経っていますが、発症後5日経っていない(両方満たしていない)ので、どんなに元気でも5日目まで休みましょう。
5日目まで休み、6日目から外出OKです。
②2日で解熱した場合
2日足すと4日になります。4日目まで休んで5日目に外出していい?
→駄目です。
4日目は解熱後2日経っていますが、発症後5日経っていない(両方満たしていない)ので、どんなに元気でも5日目まで休みましょう。
5日目まで休み、6日目から外出OKです。
③3日で解熱した場合
2日足すと5日になります。6日目に外出していい?
→はい、良いです。
発症後5日経っていて、解熱後2日も経過しています。
5日目まで休み、6日目から外出OKです。
④4日で解熱した場合
2日足すと6日になります。発症後5日目は、解熱後1日目になり、発症後6日目が解熱後2日目で、発症後5日(以降)との両方を満たしているため、この場合は5日間ではなく6日間休む必要があります。
6日目まで休み、7日目から外出OKです。
⑤5日で解熱した場合
2日足すと7日になります。発症後5日目は、解熱後0日目になり、発症後7日目が解熱後2日目で、発症後5日(以降)との両方を満たしているため、この場合は5日間ではなく7日間休む必要があります。
7日目まで休み、8日目から外出OKです。
つまり、
発症後3日以内に解熱した場合は
→休む必要があるのは5日間
発症後4日目以降に解熱した場合は
→休む必要があるのは日数+2日間
ということです。
おまけ
A型インフルエンザ、B型インフルエンザの他に、
C型インフルエンザもあります。
C型インフルエンザは病原性が強くないため、あまり問題視されません。