院内の手作り作品⑥(★★診察机がついに完成★★)
前から作ろうと思っていた診察机を作りました(下写真)。プロに頼まずに自分で作ると愛着がわきます。どっしりとしていて重たいです。
存在感あるウォールナットの一枚板を天板にし、胴体部分はクルミの木で作りました。こげ茶色のウォールナットはアメリカでしか育たないクルミの木で、胴体部分は日本産のクルミの木です。
一番大変だった作業は、反った天板を削って平らにする作業です。
はじめは7㎝の厚みでしたが、出っ張った部分を削り、反りを直したら5.5㎝になってしまいました。7㎝のままがよかったけど、反っていると使えないので、しょうがないですね。
加工前の天板(下写真、ウォールナットの一枚板)です。
画像ではわかりにくいですが、大分反っています。
天板(裏面)を平らにしている写真
上写真の左に見える電動工具は、ルーターといいます。反って出っ張っている部分を、この工具で大雑把に削ります。その後、手カンナで表面を平らにします。
手カンナの写真
上写真の奥は日本製の和カンナで、手前は洋カンナです。洋カンナは、見た目がかっこいい!
東洋医学と西洋医学にはそれぞれ利点と欠点がありますが、和カンナと洋カンナも同じです。
和カンナと洋カンナの使い勝手は?
日本の大工さん、ごめんなさい。和カンナより洋カンナの方が使いやすいです。この作品では、ほとんど洋カンナを使いました。今後の木工でも洋カンナばかり活躍しそうです。
反っていないものものを天板に当てて、平らになったのを確認している写真です。
天板下の、胴体部分の材料です。
日本産のクルミの木で、骨太(7㎝角)にしました。
突起しているところがホゾ先で、四角い穴がホゾ穴です。ホゾ先に接着剤をつけてホゾ穴にはめ込みます。ホゾ先・ホゾ穴作りは大変手間がかかりますが楽しい作業です。家具職人になった気分になれます。
胴体部分の、組み立て後の写真(下)
今回使った塗料です。
自然塗料で、汚れや傷に強く天板に向いているようなので、使ってみました。
久々に作った大物木工作品で、とても愛着がわきます。大事に使おうと思います。
当院に来院される方は、是非実物を見てください。