自律神経とは何か?①
自律神経失調症という言葉をよく耳にすると思います。
今回は、自律神経とはどんなものかを説明します。
例をあげて説明した方がわかると思いますので、いくつか例をあげます。
〈問題:次のうち、自分の意思でできるものはどれでしょう?〉
1.右手を挙げる
2.心臓を速く動かす(脈を速くする)
3.腸をゆっくり動かす
4.上を向く
5.体温を上げる
6.背中をかく
間違える人はいないと思いますが、正解は1・4・6です。
2・3・5は自分でそうしようとしてもできません。では、どうやって心臓が動かされ、腸が動かされ、体温が調節されるのでしょう?
自分の意思ではどうにもできないものを調節して動かしたりする神経こそが自律神経です。
自律神経がうまく調節されていると体調は快適になります。うまく調節されないと自律神経失調症になります。
自律神経失調症になると、(自律神経により)心臓が速く動き、動悸がします。心臓が遅く動き、脈がゆっくりになる場合もあります。
(自律神経により)腸が速く動くと下痢になり、遅く動くと便秘になります。この場合、心臓や腸自体には病気がないのに動悸・下痢・便秘などの症状が出るのです。今回の説明は一例ですが、自律神経失調症になると、他にも色々な症状が出ることがあります。
次回は、自律神経の種類について説明します。