インフルエンザ予防注射②(効果が高い人・低い人)
前回コラムの、予防注射の効き方をまとめると、次の様になります。
インフルエンザワクチン(インフルエンザをうんと弱くしたもの)を注射すると、インフルエンザをやっつけるもの(抗体)ができ、次に本物のインフルエンザが体に入った時にそれ(抗体)がインフルエンザをやっつけてくれる。
できあがる抗体の数は、人によって違います。特に子供はできあがる抗体の数が少ないため、2回注射をしてたくさん抗体をつくる必要があります。また、抗体の強さも人によって違います。
よって、たくさん抗体を作れて、その抗体が強い場合は、やっつけてくれるもの(抗体)が強くて多いということになるので、効果が高くなると考えられます。
残念ながら、完璧にインフルエンザをやっつけられるほど強い抗体をつくれる人はいないと考えられ、かかった場合は、強く多く抗体をつくれた人ほど、発症はするけど軽症で済むのです。
次回は、インフルエンザワクチンの効く期間・その他について説明します。