インフルエンザ予防注射③(ワクチンの効く期間・その他)
ワクチンは、すぐには効きません。抗体量だけでなく、効く期間にも個人差があると考えられています。効き始める(抗体ができ始める)のは1~2週間です。1か月ほど経つとピーク(抗体が一番多くなる)に近くなり、このピークは数か月続き、半年(6か月)位でほぼ効果がなくなります。
インフルエンザは、年内にも流行することがありますが、本格的に流行するのは、年が明けてからのことが多いです。流行する時期に抗体をピークにするのが望ましいですが、そう考えるといつ頃接種するのが良いでしょう? 逆算すると、12月上旬頃までにワクチン接種を済ませるのが良いと考えられます。
他のワクチン(はしか・風疹・おたふくかぜ・水疱瘡)は、インフルエンザワクチンとどこが違うでしょうか? 次の様になります。
①ワクチンの強さは?
インフルエンザワクチン→インフルエンザをうんと弱くしたもの
はしか・風疹・おたふくかぜ・水疱瘡のワクチン→うんと弱くしたものよりは強いもの
②抗体(ウイルスをやっつけるもの)の強さは?
インフルエンザワクチン→強さ抗体(ウイルスをやっつけるもの)の強さは不十分なので、発症はするけど軽くすむ
はしか・風疹・おたふくかぜ・水疱瘡のワクチン→非常に強く、抗体がウイルスを完璧にやっつけてくれるので発症しない(一部例外あり)
③効く期間
インフルエンザワクチン→約半年なので毎年予防注射をする必要あり
はしか・風疹・おたふくかぜ・水疱瘡のワクチン→一生効くので発症しない(一部例外あり)