自律神経とは何か?②
自律神経とは、自分の意思ではコントロールできないもの(汗をかく・心臓を動かす・体温を上げる等)であることを①で説明しました。
今回は、自律神経の種類について説明します。
種類は2つだけで、交感神経と副交感神経です。この2つは、上と下・右と左・男と女のように、全く正反対のものです。
医学生の時に習ったままの説明をします。
交感神経→とても緊迫した状態で働く神経(目の前にライオンがいて逃げ道がなく、闘わなければいけない場面を思い浮かべます)
副交感神経→とてもゆったりした状態で働く神経(のどかな気分で、気持ちよくて眠ってしまいそうな場面を思い浮かべます)
例をあげて説明します。自分の意思で動かせない心臓・汗・腸はどうなるか?
①心臓の動きは?→緊迫すれば(交感神経が働く)当然心臓は速く動きます。ゆったりすれば(副交感神経が働く)心臓はゆっくり動きます。
②汗は?→緊迫すれば(交感神経が働く)冷や汗をかきます。副交感神経は交感神経の逆なので、汗は止まる方向に働きます。
③腸の動きは?→ライオンと戦うとき(交感神経が働く)に腸を動かす必要はないので、腸はゆっくり動きます。副交感神経はその逆なので、腸は速く動きます。
つまり、
交感神経が優位なら→心臓の動きは速く、汗はかき、腸の動きはゆっくりに
副交感神経が優位なら→心臓の動きはゆっくりに、汗はかかず、腸の動きは速くなります。
自律神経失調症になって自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経が正常に働かなくなり、体の不調が出てきます。